水の良し悪しを判断する際、その水の溶け込んでいる成分を測り、その成分によって水の品質を判断するのが一般的です。
例えば、水に溶けているカルシウムとマグネシウムの含有量によって「硬度」が決まります。100mg/L以下だと「軟水」、300mg/L以上だと「硬水」と呼ばれます。
また水中の水素イオン濃度によってpHが決まり、「酸性」や「アルカリ性」の水というように表現されます。温泉もどんな物質が溶け込んでいるかで温泉の効果効能をうたっています。
このように、一般的には「その水に何がどれくらいの量溶けているのか?」ということで水の性質を判断しています。
ところが、近年、新しい科学が発展。水分子そのものを視ることができるようになってきました。
一秒間に一兆回転もするという、動きを止めることのない水ですから、正確には「水のふるまい」を視ることができるようになったということでしょう。
最新の科学による解析方法を「アクアフォトミクス」といいます。神戸大学農学部生体計測研究室のツェンコヴァ・ルミアナ博士が開発されました。
「アクアフォトミクス」とは、光を用いた“水の網羅的な解析方法”。
タンパク質やミネラルなど物質そのものを視るのではなく、「近赤外線」を使って物質の周りにくっついている「水」を視ることで、あらゆることを解明するとうい考え方です。水の分子構造から、その物質の状態を読み解くことができる、というわけです。
「月のしずく」のメーカー「ゆの里」ではこの新しい科学の概念を用いて、水質変化の確認に応用しています。成分分析、菌検査だけでなく、水の構造変化を捉えることにより、リアルタイムで水質を確認できるわけです。
新しい技術によって、これまで以上に良質で安全な水をお届けできるようになりました。
同じ土地から「金水」「銀水」「銅水」と名付けらえた3種の水が湧く「ゆの里」は、水の研究者にとっても研究材料としてとても興味深い場となっています。
2011年から始まった神戸大学と「ゆの里」で共同で続けてきた水の分子構造の研究は、国際学会での学術発表や有名科学雑誌にも論文掲載され、科学者の間でも注目されています。
異なる性質を持つ水をブレンドした場合、そのブレンドの比率によって、水の機能(はたらき)が大きく変わるポイントがあることがわかってきたことはとても興味深いです。
「月のしずく」は「金水」と「銀水」のブレンドウォーターです。
「アクアフォトミクス」で解析すれば、そのブレンドの最適な比率を科学的に導き出すことができ、単体で使うよりブレンドした方がより効果を発揮する水を作るということもできるのです。
異なる水のキャラクターに合わせた水の使い方、またそれが生体に与える影響・効果などがアクアフォトミクスを通して解明され、生体に水が及ぼす影響がモニタリングできる日も近いのではと期待が膨らみます。
水の分子構造を視ることですべてがわかる、まして病気の治癒に影響するという考えは、多くの人にとって、特に科学者にとっては信じがたいことかもしれませんが、現実に「ゆの里」で起きている事象は、水の影響力や人との関係性を考えさせられることばかりです。
今まで「非科学」と言われていたことは、「未だ科学されていなかっただけの「未科学」だったのかもしれません。
「アクアフォトミクス」という新しい科学を通して、さまざまな「未科学」だったことが科学的に証明できる日はそう遠くないかもしれません。
(株)プロ・アクティブは、国際アクアフォトミクスシンポジウムに協賛。「月のしずく財団」を通して「アクアフォトミクス」の研究を支援しています。